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目の解剖学

2010年03月24日 20:45

Lets anatomy!SSS(トリプルエス)級認定眼鏡士試験には、解剖学に関する科目「眼の解剖と生理」「視科学」「生理光学」があります。
本日は、そのSSS級試験のために購入した頭部人体模型の『まとばひろし』くんのご紹介とともに、眼部周辺の機能と構造についてご説明させていただきます。

なお、メガネのマトバ つかしん店には、
SSS級認定眼鏡士が在籍しております。

認定眼鏡士についての詳細は、
日本眼鏡技術者協会のホームページまで
http://www.megane-joa.or.jp/



角膜
カメラでいうレンズの役割と、強膜とともに眼球の形を保持する外壁部分(外膜)である。屈折力43.05D、屈折率1.376、曲率半径7.7㎜の血管のない透明組織で眼内に光を送る。(眼の屈折系)縦10~11㎜、横11~12㎜、中心厚0.5㎜、周辺厚1.0㎜の横長楕円形で、外壁の前方1/5を占める。角膜上皮層、ボーマン膜、角膜実質層、デスメ膜、角膜内皮層の5層で構成される。

強膜
角膜とともに眼球の形を保持する強固な外壁部分(外膜)である。厚み約1㎜(赤道部と外眼筋付着部は約0.3㎜)、太さ28~280nmのコラーゲン線維で構成されている。角膜と組織構造は似ているが、その配列は不規則なため白色不透明で眼内に光を通さない。前部は(眼)球結膜、後部はテノン嚢に被われている。強膜と球結膜の間を上強膜という。

虹彩
カメラの絞りに相当し、眼内に入射する光量を加減する。ぶどう膜の最前部にあり、中央に瞳孔がある。(ぶどう膜は、虹彩、毛様体および脈絡膜の3つからなる。メラニン色素と血管に富み、色素量で虹彩の色が決まる。(日本人は茶褐色である。)瞳孔の大きさは、2つの平滑筋により変化する。①瞳孔括約筋:瞳孔縁を輪状に取り巻く。縮瞳(瞳孔径が小さくなる)に関係。(動眼神経・副交感神経支配)②瞳孔散大筋:虹彩後面を放射状に走行。散瞳(瞳孔径が大きくなる)に関係。(交感神経支配)

瞳孔
虹彩の中央にある孔である。外界の明るさの変化に素早く反応する。瞳孔径は約1~8㎜φ、反応時間は縮瞳に約0.25秒、散瞳に約10秒かかる。

水晶体
カメラのレンズに相当し、入射光を屈折させ網膜(カメラのフィルムに相当)上に結像させる。虹彩の後方で硝子体の前方に位置する。血管や神経のない凸レンズ状の透明な組織である。水晶体は、毛様体にあるミューラー筋の収縮により厚みを変化させる。(ピント合わせ=調節という。)重量0.2g、前後厚み4~5㎜、上下長さ9㎜、毛様体から出たチン小帯により支えられている。水晶体嚢、水晶体上皮、水晶体皮質、水晶体核から成り立っている。水晶体が混濁し、透明度が低下した状態を「白内障」という。(症状:視力低下、羞明など)

瞼板
角膜表面の乾燥と涙液の流出を防ぐ。乾燥を防ぐための分泌物を排出するマイボーム腺(脂腺)が存在する。厚さ約0.7㎜、上下にある。

上眼瞼挙筋
上眼瞼(まぶた)を開瞼(挙げる)する。横紋筋、動眼神経支配。
●開瞼および閉瞼に関するその他の筋
[開瞼]上下瞼板筋(ミューラー筋):平滑筋、交感神経支配
[閉瞼]眼輪筋:横紋筋、顔面神経支配

外直筋
眼球運動をつかさどる外眼筋の一つ。眼球を外転させる。長さ7㎜、外転神経支配。
●その他の外眼筋
[上直筋]上転および内旋、長さ8㎜、動眼神経支配
[下直筋]下転および外旋、長さ6㎜、動眼神経支配
[内直筋]内転、長さ5㎜、動眼神経支配
[上斜筋]下転および内旋、滑車神経支配
[下斜筋]上転および外旋、動眼神経支配

涙腺
涙液(なみだ)の水層成分を分泌。角膜と結膜の表面を潤し乾燥を防ぐ。
●涙道(涙が鼻に抜けるまでの流れ)
涙腺→角膜と結膜通過→涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管→下鼻道